フィラリア症予防。

 

フィラリア症の予防

犬糸状虫(フィラリア)によって引き起こされる病気をフィラリア症と呼びます。原因となる犬糸状虫は感染した犬の体内で成長し、やがて心臓血管まで到達します。そこで成長して犬糸状虫の成虫となります。この頃には長いものでは数十㎝まで成長することもあります。この場所で成長し、♂と♀が対になって卵を形成し、ミクロフィラリアという幼虫を作り出します。このミクロフィラリアは非常に小さく、顕微鏡で確認ができるサイズです。この幼虫を蚊が給血時に体内に取り込むことで次の感染犬にうつることになります。
 
フィラリア症には様々な段階がありますが感染初期や感染した犬糸状虫の数が少ない場合などでは症状を発しないことも多くあります。その状態でフィラリア予防薬を投与してしまうと望ましくない作用をおこしてしまう可能性があります。そのため、動物病院ではフィラリア予防をはじめる前には患者さんに感染をしていないか血液検査を行ってからお薬を処方します。

当院で使用しているフィラリア予防薬の種類

  •  チュアブル錠(オヤツの様なお薬)
  •  錠剤
  •  滴下式(首に垂らすもの)
  •  注射薬

どうやって予防?

フィラリア予防薬を投与する際には血液検査をお願いしています。前年度の感染予防が問題なくできており、感染をしていないことを確認します。万が一、感染をしている場合にはお薬が変わったり、投薬時の注意がある場合がありますので必ず検査をお願いします。また、この際に同時に健康診断も行うことが可能ですので当院ではお勧めしています。
現在ではフィラリア予防薬といっても各種の製薬が入手可能です。それぞれの特徴がありますので目的に沿った選択をお勧めしています。近年ではフィラリア予防薬に加えてノミ・ダニの予防薬が入ったオールインワンタイプも出ていますので予防が更にラクになっています。

 

投薬開始時には検査を行います
投薬期間は春より12月です
体重毎にお薬が決まります

予防薬について

チュアブルタイプ(フィラリア予防薬のみ)

ジャーキーのようなオヤツに似たタイプの製剤です。お薬だと感づかれずに投薬が可能ですので毎月の予防がラクになっています。

チュアブルタイプ(オールインワンタイプ)

上記のチュアブルにノミとダニの予防薬が入ったタイプです。従来、フィラリア予防とノミ・ダニの予防は別に行っていましたが同時にすることが可能になり、簡便性が向上しました。

スポットタイプ

首に液体のお薬を垂らすことによって予防を行います。チュアブルや錠剤などを嫌がる犬でも使うことができます。ノミ・ダニの予防を行うことも可能です。小型犬や猫で使用されることがあります。

注射タイプ

注射でフィラリア予防薬を体内に入れます。メリットとしては一度の注射で1年間に亘って効果が期待出来ることです。

フィラリア予防に関して当院からのお願い

  •  フィラリア予防薬は検査を行って使用する動物用医薬品です。飼い主さんの判断だけで使用することはお勧めしておりません。
  •  フィラリア予防薬は実際には一度体内に侵入したフィラリア幼虫を感染初期(血管に到達する前)に殺すお薬です。つまりお薬を飲んだ前の月に入ってきた幼虫を駆虫します。そのため、蚊がいなくなった12月まで必ず予防を行うようにお願い致します。


クウ動物内視鏡医療センターへご相談ください