ノミ・マダニ予防。

 

ノミとマダニの予防

外部寄生虫と呼ばれる犬の皮膚にとりつく代表的な寄生虫にはノミやマダニがあります。マダニは通常は草むらなどに棲息しています。草むらや公園、河川など草が多くある場所に住み着いています。そしてたまたまお散歩中にそこを通りかかった犬にとりつきます。ノミは動物の体表に住み着いており、そこで卵を産みます。体表から落ちた卵は環境中に飛び散ることになります。外に出た時にとりつたり、人や他の動物に卵(ノミ)がとりついてお家に入ってくることもあります。お散歩にたまにしかしない犬でも感染することがありますので予防は重要です。
 
ノミやマダニの感染が起こると皮膚の疾患をはじめ、寄生による病気が発生します。ノミアレルギー性皮膚炎のような明らかな皮膚病変が起こることもあります。しかしながらそれと同様以上に重要なのはノミやマダニによる病気の媒介(病気をうつすこと)です。いくつかの病気は動物の命に関わることもありますし、人にうつることもあります。

当院で使用しているノミ・ダニ予防薬の種類

  •  チュアブル錠
  •  滴下式(首に垂らすもの)

チュアブルタイプ(フィラリア予防薬のみ)

ジャーキーのようなオヤツに似たタイプの製剤です。お薬だと感づかれずに投薬が可能ですので毎月の予防がラクになっています。

チュアブルタイプ(オールインワンタイプ)

上記のチュアブルにノミとダニの予防薬が入ったタイプです。従来、フィラリア予防とノミ・ダニの予防は別に行っていましたが同時にすることが可能になり、簡便性が向上しました。

スポットタイプ

首に液体のお薬を垂らすことによって予防を行います。チュアブルや錠剤などを嫌がる犬でも使うことができます。ノミ・ダニの予防を行うことも可能です。小型犬や猫で使用されることがあります。

お伝えしたいこと

マダニによってうつる病気

 マダニは動物の皮膚に寄生して給血をすることによって栄養を得て生きています。ある動物に給血した後、お腹がぱんぱんになると動物から離れて草むらに隠れます。その後次の標的を探すことになります。
犬をはじめとする動物に給血する際に病原体をうつすことがあります。動物の皮膚を刺す際に同時に唾液が混ざっており、この中に病原体います。これには細菌やウィルスなどによって起こされる病気があります。また、この病気には犬の健康を害するものもあれば人の命に関わることすら有ります。

 

バベシア症(犬)
エールリヒア症(犬)
日本紅斑熱(人)
ライム病(人)
重症熱性血小板減少症候群 ; SFTS(動物、人)

フィラリア予防に関して当院からのお願い

  •  ノミやマダニの予防薬は一度で長期的な予防は出来ません。定期的な予防をお勧めします。
  •  ダニを介して動物から感染する病気が近年では問題になっています。
  •  重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は人にとってとても危険な病気です。

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について 

この病気は人と動物での感染が知られている病気です。原因はSFTSウィルスによって引き起こされる病気であり、人では発熱や頭痛などから嘔吐、下痢、腹痛などの消化器症状を示します。血液では血小板減少、白血球減少などを伴い、重症では急性呼吸促迫症候群(ARDS)、播種性血管内凝固症候群(DIC)などで死亡することもあります。致死率が6.3〜30%(低くとも25%?)と言われている非常に恐ろしい病気です。
動物での状況は未だはっきりとわかっていませんが、人と同様に発症した場合には発熱、消化器症状、血小板減少、白血球減少が引き起こされると思われます。しかし、動物では不顕性感染(感染はしているが症状がない状況)が存在すると考えられており、飼育されている犬(猫)からウィルスが検出されています。

 

マダニに嚙まれることで感染する
SFTSウィルスを持つ動物に接触しても感染する
人も動物も治療方法はなし
ダニの予防が重要


クウ動物内視鏡医療センターへご相談ください